ほっこり

マイブーム

実は私、ただ今ミーハーおばさんです(笑)

「あなたのマイブームは何ですか?」

こんな風に聞かれたことありませんか?  興味がある、とか、楽しみだ、とかのレベルでは「ブーム」ではないし。ブームと言えるほどの"ワクワク"を感じられることがあまりなく、こう聞かれてもお茶を濁すように答えるだけでした。

なんか、感性が鈍くなってるのかな、とか、心が固くなってるのかな、とか、ワクワクできない自分に若干さびしさを感じたりもしていました。

ところが、テレビと仲良くなったこのコロナ自粛期間に、それは突然やってきました。

テレビ業界でも3密を避けて、たくさんの番組が制作や放送を中断した影響で、放送時間を埋めるのに、古い番組をたくさん再放送してしのいでいます。

その再放送の1つ、NHK総合TV「アシガール」(2017)が久方ぶりの「マイブーム」です!テレビをつけている時間が俄然増えたこの4月、はまりました。

以後、毎週金曜日夜10時をワクワクしながら待っています。全12回放送のうち、もう9回が終わってしまいました。あと3回しかない!

少女コミックが原作のアシガール。平成の女子高生・速川唯(ゆい)が、天才中学生の弟・尊(たける)が作ったタイムマシーンで戦国時代にタイムスリップ。そこで出会った戦国大名の若君・羽木九八郎忠清(はぎくはちろうただきよ)(名前もカッコイイ!)に一目惚れし、足軽となって若君を守るという話です。

女子高生の唯は、足が速いのが唯一の取り柄。タイムスリップした永禄の世で出会った若君様が、ある時一族郎党もろとも忽然と歴史から消えてしまうことを知り、若君を守ろうと、足軽(アシガール)として戦場を駆けまわるのです。

何が一番気に入っているのかというと、若君様のセリフ!もちろん唯と若君、家族、家臣のキャスト、それから音楽も!とても魅力的です。

特に若君様のセリフのテンポはとてもゆったり。だから言葉が心に残って、若君様を一層カッコ良く見せています。あまりのカッコ良さについメモ書きしてしまう私。

空腹の余り、怪しいキノコを前に唯(戦国時代では足軽唯之助)が、"どうせ死ぬんだったら何食べてもいい"と食べようとすると、「好きなだけ食せ。」と、どっかと座って向き合う若君。"なんか泥臭い”と言う唯に、「毒じゃ。食うと心の臓が止まる。」驚いて吐き出す唯が思わず"死ぬとこだった!"と言うと、「死ぬつもりではなかったのか。」返す言葉に詰まる唯に「ならば生きよ。」

チョーカッコイイ!!自軍の敗残兵を探している途中なのに、足軽小僧と向き合い、決して慌てない。「死に急ぐはまことの負けじゃ。」

異母兄の策略で瀕死の重症を負い、唯の機転でタイムマシーンで平成に送られた若君。突然戦国の若君を託され仰天する弟の尊。環境の大変化にも動じず肝の座った様子の若君に、尊がなぜそんなに落ち着いていられるのかを尋ねると、「何もわからぬ時は、全てわかる顔で何も言わぬ。何も見えぬ時は、見えるまで黙す。むやみに騒ぐは愚かなこと。」

敵から逃れ、食べ物もなく山中をさまよう唯と若君。唯は限界ギリギリなのに、いつもと変わらぬ若君。「小さい時から幾度も父上から言い聞かされている。戦では、徒歩で戦う雑兵の腹から満たせ。大将は食らわずとも笑っておれ、と。実のところ、大将の一番の役目はやせ我慢。」フムフム、なかなかの心得。

平成の引きこもり中学生である尊の言葉。「お姉ちゃんは"できる"、"できない"じゃない。ただ"やる"って人なんです。」そう、行動力って何より大事!

戦国時代の唯の養い親であるお袋様の語録も素晴らしい。「お前のおりたい場所に力を尽くすのみ。」「お前の思いを果たすものは、お前しかおらぬ。」

原作マンガは読んでないけれど、マンガの発想力、構成力、伝える力を感じます。戦国に生まれながら、戦のない世を作りたい若君。その若君を戦から守りぬく唯。

まんまとはまって、ドラマを見ながらメモを取ってしまう変なミーハーおばさん、金曜日の夜は幸せです!

アシガールを見ながら、アイスクリームMOWヴァニラ。

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