つれづれ

樹木希林さん

新型コロナウィルスの感染拡大防止の対策で、週末終日家にいました。こもるために買い込んだお菓子を、食べすぎないように我慢するのが一苦労。買い込まなきゃいいのに!

その中、素敵な言葉と笑顔に会いました。NHKテレビのアーカイブ「あなたに会いたい」での、今は亡き樹木希林さんです。

晩年、多発する癌と戦いながら、最後まで現役を通した樹木希林さん。

「それでもズーンと落ち込む時もあるの。そういう時は、笑うの。笑うの。笑うの。

そうやってちょっと自分の頭をなでるの。

そうすると笑ってるうちに、井戸じゃないけれどだんだん水がこみ上げて来るの。そういうやり方ね。」

「笑うの。」「笑うの。「笑うの。」

ゆっくり、おだやかに繰り返しながら、えも言われぬ優しさをたたえた素敵な笑顔になっていく希林さん。

自然体の演技で、重い病気を抱えてもひょうひょうと慌てず騒がず、亡くなる直前まで仕事をし、そのあり方はさすが!と思っていました。

が、その希林さんも落ち込む時があったというのです。そうだっんだ。そうよね、人間だもの。

でも、そんな時に自分で自分を励ます方法、立て直す方法を持っていたのですね。

誰でもない、自分のために笑う。笑顔が自分自身を立て直す。そして自分の頭をなでて自分をほめ、励まし、癒し…そのうちに自分の気持ちが満たされていく。

仕事を通して、自分を受け入れ、認めることがどんなに大切かを学んでいます。「笑うの。」を繰り返しながら見せてもらったあの柔らかい笑顔。人は自分の意思で、そんな風に変われるという可能性を、数秒の間に見せてもらいました。

とても励まされました。

「笑うの。」「笑うの。」「笑うの。」

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